ノートパソコンでVR体験はどれくらい出来るのか, レビューまとめ
ノートパソコンにVR用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつなげて、どれくらいVRが楽しめるのかをレビューしています。
レビューをしたノートパソコンについて、FacebookのHMD「Oculus」シリーズの推奨するPCの性能を100とした場合の性能を「VRスコア」としました。PCが絵を描くスピード「フレームレート」はこの「VRスコア」と直結しています。
また、10万円当たりのVRスコアを「VRコストパフォーマンス」として、簡易にコスパを計算しています。この値は付加価値を一切無視した値なので、参考程度に見てください。
VRスコアの目安
本サイト独自のスコア「VRスコア」は、Oculus推奨PCのスペックを100とした時のPCのVR描写能力を数字化した値です。
ベンチマークアプリVRMARKのスコアを基として、経験則から加重算出をしています。
GPUの品番の影響を最も大きく受けています。
GPU別フレームレート
PCでVRを体験したいのであれば、GPUは強い方が良い。けれども、予算が・・・というジレンマに向き合うことになります。
下記に、GPU別に各アプリのフレームレートがどれくらい出ているのかまとめましたので、ご参考までに。
BeatSaberのフレームレートとの関係
BeatSaberは軽いアプリの代表格です。
Beat Saberは、このレベルのGPUが積んであれば余裕で描写できます。
Half Life:ALYXのフレームレートとの関係
Half Life:ALYXはリッチな映像と、リアルな物理エンジンを搭載したVRアプリです。
アプリの画質を低画質とすれば、GTX 1660Tiクラスが載っていれば、全く問題無くプレイできます。GTX 1660Tiクラスでもアプリの画質を上げるとカク付き始めます。
Asgard’s Wrathのフレームレートとの関係
重たいVRアプリであるAsgard’s Wrathを見てみます。
アプリの画質を「簡単」にすれば、GTX 1660 Tiでも十分プレイできます。が、高画質化を図るのであれば、RTX 2000系ではちょっと厳しく、新世代のGPUであるRTX 3000系を積んでいないとフレームレートが出ません。
GeForce RTX 3070シリーズ搭載PC
ASUS TUF Dash F15
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 200 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 93※ |
「本当にゲーミングPC?」と驚くほどにバッテリーが持つPCです。
惜しむらくは、DisplayPortが使えない点です。Oculus Quest系のHMDを使うのであれば、コスパも高く、有力候補の一つです。
GeForce RTX 2080シリーズ搭載PC
Lenovo Legion Y740(15)
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 184 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 88※ |
15.6インチサイズにハイパフォーマンスパーツを詰め込んだ一品。ファンの音はそれなりにするものの、性能は優れています。
Lenovo Legion Y740(17)
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 175 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 74※ |
ずっしりとした安定感がある、もはやノート型据え置き用PCと言ったところ。筐体にも余裕があるため、ファンも静かで安定した性能が出ています。
OMEN X by HP 2S 15
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 183 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 57※ |
デュアルディスプレイを採用しているハイエンドゲーミングPCです。ディスプレイが2つ搭載されている分、コスパは低めに出ますが、データ表示量は抜群です。
GeForce RTX 2070シリーズ搭載PC
ASUS ROG Zephyrus S15
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 193 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 61※ |
薄いし軽い! そしてこの性能!!
GeForce RTX 2060シリーズ搭載PC
ASUS ROG ZEPHYRUS G14
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 136 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 86※ |
現在(2021/1/13時点)でセール対象で、19%OFF!!
この薄さ、軽さでこの性能は正直驚きました。ちょっとした”クセ”の対処法もレビューしていますので、ご参考までに。
DELL G5 5500 プラチナ
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 140 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 96※ |
個人的に購入して持っているのがこのモデルです。Thunderbolt3搭載機としてはハイコストパフォーマンスモデルです。Oculus Quest 2を使うなら、これで十分な楽しめています。
GeForce GTX 1660シリーズ搭載PC
Lenovo Legion Y540(15)
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 135 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 120※ |
この価格でこれだけフレームレートが出るのは素晴らしい。十分VRを楽しめる性能です。
GeForce GTX 1650シリーズ搭載PC
Oculus推奨のPC性能を満たさないGPUですが、VRが出来るのかどうか試しています。
ASUS TUF GAMING A15 FA506IH
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 88 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 81※ |
PC用VRはお試し程度、と言うのならば止めませんが、本格的にVRを楽しむには非力です。
Radeon RX 5600M搭載PC
VR Readyを謳う、Radeon RX 5600M搭載PCで実際にVRを動かしてみました。
DELL G5 5505
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 87 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 74※ |
GeForceシリーズと比べて、Radeon RX 5600Mは低解像度の時は処理が早い反面、VRのような高解像度の処理が必要なアプリでは、思ったほどフレームレートが出ないようです。
GeForce RTX 3060 TiをGPUボックスで繋いでみた
Thunderbolt3やThunderbolt4を使えば、GPUボックスでを使ってPCを強化できます。
モバイルノートで試してみた結果が下記のレビューです。
ASUS Vivobook S15 + RTX 3060 Ti
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 232 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得。付加価値未考慮 | 92※ |
モバイルノートでも、GPUボックスを使えば、VRは十分楽しめます。
ASUS ZenBook13 + RTX 3060 Ti
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 184 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 76※ |
GeForce RTX 3060 Ti出始めの時のレビューなので、ドライバー等で不具合は起きていましたが、モバイルノートでここまでVRが楽しめるとは思いませんでした。
DELL XPS 13 9300 + RTX 3060 Ti
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 223 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得。付加価値未考慮 | 70※ |
一世代前のPCでもVRが楽しめることが確認できました。とは言え、CPUがボトルネックとなってしまっています。
DELL XPS 13 9380 + RTX 3060 Ti
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 132 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 51※ |
2世代前のPCでもVRが楽しめることが確認できました。とは言え、CPUがボトルネックとなってしまっています。
GeForce RTX 3090をGPUボックスで繋いでみた
Thunderbolt3やThunderbolt4を使えば、GPUボックスでを使ってPCを強化できます。
モバイルノートで試してみた結果が下記のレビューです。
ASUS ZenBook 13+ RTX 3090
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 340 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 81※ |
Thunderbolt4を搭載したモバイルノートZenBook13にRTX 3090を接続してみました。
GeForce RTX 3090をつなげることによって、驚異の性能が出ました。下記のDELL G5 5500にRTX 3090をつないだ場合よりも快適に動作します。モバイルノートでここまでVRが楽しめるとは思いませんでした。
DELL G5 5500 + RTX 3090
項目 | スコア |
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VRスコア 数字が高いほど高性能 | 257 |
VRコストパフォーマンス 数字が高いほどお得 | 65※ |
Thunderbolt3を積んだゲーミングノートDELL G5にRTX 3090を接続してみました。
スコアとしては、素の状態の倍の性能が出ています。
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